【発声法のその前に】声が出るしくみを知ろう~地声編~


自分は音域が狭いから…高音を上手く出せないから…
で、ミックス(ミドル)ボイス、ヘッドボイスを習得したい!っていう方。多いです。

それ、ちょい待ってー!
特別な発声法うんぬんの前に、
まず自分の声がどうやって出てるのか
声を出すときに喉のあたりで何が起こってるのか
ちゃんと知っておきましょうよ!!(`д´)

別に、必須の知識ではないと思っていますが、
これから自分の声を良くしていきたい!と思うなら、知ってて損ナシだと思うんです。

1.音とは空気の波

まず、声うんぬんの更に前提の話として、ちょっとだけ音の話をします。
音の正体をはじめに明らかにしておきましょう。
音とは振動です。

たとえば、部屋で鳴っているコンポがあったとして、
スピーカーを触ると細かく振動しているのがわかると思います。
この振動が、スピーカーと接触している空気に伝わって、
空気に伝わった振動がさらに周囲の空気に伝わって…と、
振動のバケツリレーが起こるわけです。

最終的に、振動が耳の奥、鼓膜に伝わると、鼓膜が振動する。
この振動を神経が受け取って、脳が音を感じています。

2.声が生まれるまで

2-1.声を出すには3種類の器官が必要

声も音ですから、その正体は振動です。
問題は、その振動がどこで生まれているの? ということ。

声を出すのには、大きく分けて3つの器官が必要です。
1つ目は、息を送り出す呼吸器官。つまり肺や気管です。
2つ目は、息をもとに音をつくる発声器官。これは声帯と周辺の筋肉が該当します。
3つ目は、発声器官で生まれた音を増幅したり、言葉を乗せる共鳴器官。鼻腔や胸、口などです。

2-2.声帯の役割とは?

発声器官の核はもちろん声帯です。
声帯はいわゆるのどぼとけの場所にあって、左右に1枚ずつある、計2枚の膜状の筋肉です。
そして、筋肉の動きによって声帯は自動ドアのように閉じたり開いたりします。

声帯が開いていると、息はスキマを通ることができるので声帯を震わすことがなく、音が出ません。
声帯が閉じていると、息がぶつかって声帯を振動させ、音が出ます。

つまり、声が出るためには原則的に声帯が閉じていなければいけません

2-3.音程を上下させる要因

声帯と音程の関係を説明する前に、そもそも音程が何によって変化するのか、
まとめておこうと思います。ギターを例にして説明しますね。

ギターを見たことはありますか?
ギターは6本の太さの違う弦が貼られた楽器で、左手で弦を押さえながら弾くことでさまざまな音程を出せるようになっています。また、弾くうちに調律がズレてしまうことがありますが、ペグ(弦を巻きとることができるネジ状の部品)を回すことで弦を巻きとって、音程を微調整してチューニングします。

まず、ギターの弦は太さがそれぞれ違っていて、低音弦は太く、高音弦は細くなっています。
つまり、太さ≒重さが大きいほど音は低くなります。

弦は押さえながら弾くことで音程が変わります。弦を押さえると振動する部分の長さが短くなって、音程が高くなります。

そして、ペグを巻くと音程が高くなりますが、ペグを巻くということは弦を引っ張る力(張力)を強めているということです。張力が強いほど音程が高くなります。

まとめると、音程を上下させる要因は3種類あって、

  1. 重さ(重いほど音が低い)
  2. 振動する長さ(長いほど音が低い)
  3. 張力(弱いほど音が低い)

ということになります。

2-4.声帯と音程の関係

声帯に息が送りこまれてはじめて音がうまれます。
つまり、音程を決めているのは声帯なんです。

では、声帯は音程をどうやって制御しているんでしょう??
まずは地声での音程制御について説明しますね。

声帯の音程を調節する要因の1つに、張力がありました。
物体は、強い力で引っ張られているほど振動した時の音程が高くなります。

のどぼとけには声帯を引っ張る働きのある筋肉があります。
この筋肉の働きによって声帯が引っ張られる力=音程が決定されます。
それが輪状甲状筋とよばれる筋肉で、のどぼとけの下の方、体の正面側についている筋肉です。
輪状甲状筋が縮むと声帯は引っ張られて伸び、高い音を出せる状態になり、
輪状甲状筋がゆるむと声帯の張力は弱くなり、低い音を出せる状態になります。

輪状甲状筋が働くとのどぼとけの傾きも変化します。
これは実際に喉を触って簡単に確かめることができるんです。
輪状甲状筋が縮んで高い音を出す時にはのどぼとけ全体が前傾します。
「あー♪」と声を出しながら音程を上げていくと、のどぼとけの上の方が前傾するのがわかると思います。

声帯はこうやって、輪状甲状筋の働きによって伸び縮みして音程を決めているわけですが、
輪状甲状筋の伸び縮みにも限界があります。
だから、地声の音域にも当然、上限・下限ができてしまいます。

輪状甲状筋は声帯にかかる張力を調節していました。
張力を限界まで高めて出す音程よりも更に高い音を出したいとなれば、
まだ使っていない音程を変える要因「重さ」「振動する長さ」を変化させるよりありません。

…と、そろそろ長くなってきたので、その話はまた次の議事録で。
以上、naonariでした!

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